科学の子にしたかった子の子

うちのパパ上は、1945年8月10日生まれ。終戦の5日前である。そして、8月6日、ばあちゃんの妹の旦那と子供が広島で死亡。

じいさんは、化学者であったが、原爆のことを聞き及び「これは超ヤバい。アメリカには勝てない」と、「子供には物理を極めて世界に羽ばたいてほしい」と、思ったそう。で、うちのパパ上に「物理学」の昔の名前のなんたら学の一文字を取って名をつけた。

しかし、パパ上も同じようにケミカルの道へ。

そして、その子であるわたしは、数学のテストのたび、過呼吸になるほどできないあひるの子だったわけです。

淡い期待は速攻潰え、じいさんは私が2歳のときに他界。

そんな風に名づけられたからか、肉親が原爆で死んでいるからか、パパ上は、核研究所のあるロスアラモス近くで大学助手として働き、私は小さい頃から原子爆弾の構造をむやみに教え込まれておりました。

それと、御巣鷹山の事故の記憶が同時期だったので、完全にトラウマとなり、悪夢のほとんどは飛行機事故か原爆というありさま……。

毎年8月お盆の時期は、その2大トラウマが押し寄せるブルーな季節なのです。

折りしも、8/5に校了を迎えて6日、7日引きこもって見た番組


・原爆の祭典(ヨシナガサユリ朗読)
・「はだしのゲン」映画版
・フジの昼の番組 鳥越さんと中井美穂アメリカの被爆者を訪ねる
・NHKスペシャル「ZONE

あ〜重たい。心がねじ切れるかと思った。合間合間で見た「鋼の錬金術師」も「人が手にするべきではない力」と「背負った十字架」がテーマだし、その合間合間で読んだ「サイコ」も猟奇殺人だし、その合間合間で読んだ「栄光なき天才たち」も理化学研究所のことだった……。

でも、みんな、知らなかった頃に戻ることはできないんだなあ。怖いね。「やっちゃえ」って感じなのかな。


それと、放射能の土壌汚染も心配になっていて、アスベストとそういうのであと何十年か、したら、平均寿命は50歳くらいになっちゃうんじゃないか? それか、耐性のあるニュータイプが出てきて地球を。