恵比寿駅今昔

katie_tommy2006-10-24

恵比寿駅に、戦後から現在までの写真がかざってある。

サッポロの工場があった頃から、アトレができるまでの歴史で、最近までおしゃれな街ではなかったという旦那の言葉通り、たかが十年前までは昭和の香りがしてる。

今北千住に住んでるおばちゃんは、袋一平というロシア文学翻訳家の家に嫁に行ったのだが(よく、明らかに中学生には難しすぎる本を貰っていました)その実家がサッポロの工場の塀をぐるっと回って、今の住所だと代官山あたりで、新婚の頃は道玄坂を下って東急に買い物にいったとかいって、懐かしそうに話してくれた。(たしか旦那の師匠であるUさんのご実家もこの辺だとか聞いたなあ)

今は道玄坂も東急もごみごみした欲望の掃き溜めみたいだけど、大根を買いに、みたいなのどかな風景が広がってたと思うとほのぼのする。

おばちゃんは、その袋一平氏の子息と結婚したけれど、3年もしないうちに乳飲み子を抱えて死別。今でもお姑さんは健在で、たまに遊びに行くらしい。
北千住のおうちにいくと、いつも旦那様の写真を見せてくれて、短い新婚生活の思い出を話してくれる。
写真の旦那様は、着流しでいかにもナイーブそうな文学青年。
3年で旦那に死なれたら超かなしー。

といつも聞くたび涙目に。

暇なときときどき思うんだけど、3D映像で、10年ごとにさかのぼれる東京の画像とか見てみたい。
もちろんズームアップとか自在の。