よくわかんないけど圧倒的な芸術センスを見せ付けられる経験

前の仕事では結構写真を重視する雑誌だったので、いい感じに売れっ子のカメラマンさんとかとご一緒する機会が多かった。

ザ・大御所の人は、たくさんのアシスタントを使いこなして大掛かりにセット組んで撮ったりして、逆にそういうのがいいアガリなのはなんとなく納得っていう感じ。もちろんまねしようと思ってもできないんだけどさ。職業カメラマンの中のトップって感じの。

逆にふつーの女の子で、自然光で何気にぱちぱち撮ってるんだけどアガリがすごい人もいて、そういうのは本当にテクニックじゃなくて圧倒的センスでもっていくタイプ。なにか魔法を見てるみたいなんだ。

でもでもあたしが今一番圧倒的な芸術センスを見せ付けられたと思っている人はとあるスタイリストさん。最初の出会いはもこみちwの撮影だったんだけど、なんと持ってきた衣装がN.HOLLYWOODの上下セットの白デニムだよ! おしゃれブランドだけど、上下セット白のデニムのピチピチだよ! みんな「ちょっとこれ大丈夫なんですか……」みたいなオーラが出まくってた。でもなぜか、そのとき連れて行ったカメラマンさんも新人だったんだけど実力以上のアガリで、もこみちもあたしがみた中で一番おしゃれっぽく写っちゃってた。

そのほか映画とかCMのスタイリングでも、仕入れ(ファミリーセールとか)に付き合うときは「本当にこれでいいのかなー」って思ったり、本当にふつーのド定番アイテムだったりするんだけど、不思議と映像になるとすげえいいんだよー。周りの人もそのパワーに、引き上げられてく感じで出来がよくなるってゆーか。まあ完全に魔法ですよね。

「まねしようとおもってもまねできないよ」
「物を作りたいと思ってて、それがたまたまスタイリストだった」

という言葉どおり存在自体がクリエーターなんだと思うよ。
いいな〜天賦の才能って。


↑息子のクリエイティビティ