happy wedding
本日品川のカメラマンさんちにフォックスの傘を持って撮影立会い。品川の川の水が潮くさい。そしてキラキラしてる。きれいだなあ。
海は好き。
海なし県だから。海上等!のテンションで繰り広げられる夏。夏が好き。
でも海は怖い。
知り合いが死んじゃったからなのだ。
海はどこにもつながっているから、どこの海を見ても思い出す。まだ見つからない。その人は行方不明のままだ。
友達が結婚をする。8ヶ月のシド&ナンシーみたいなカップル。バンドのボーカル。死んだ人はそのバンドを担当していた兄貴みたいな、レーベルのA&Rだ。どちらも21-23歳までの時間を一緒に過ごした仲間である。おめでとうと区切りの意味を込めて、そのことを(備忘録として)書き記させていただこう。
その事故のことを聞いたのは、バンドメンバーである当時の彼氏からなのだけど運悪くNY取材の前日だった。メジャーデビュー前夜。がーん。行くか、行かないか。今中止したら多くの人に迷惑がかかる。滞在中は寝れず、食べれずでフェリーで倒れた。仕方ない、やりきって帰ったら、すぐにみんなに会いに行こう。そして悼もう。という気持ちだけだった。
帰国。何もかも変わっている。彼に会いに行ったら、部屋に他の女子が!
おええ。
そこで初めて。離れている間どれだけあたしがうんうん苦しんでたかとか、やり直そうかな、と思っていたかとか、もう向こうには切り替えの済んだ終わったことだったとゆうこと。恐ろしいわね。でもそれが現実だったのだ。
もちろんこっちにも7ダースくらい悪かったことはあったけど。まあいい。
そのバンドのメンバーが
「最後に会ったとき、俺達疲れてて、そいつの話をろくに聞いていなかったし最後にさよならも言わなかった」
と後悔してた。
あたしも二人も一気に大事な人を失って
「もっと優しくしとけばよかった」
と思ったりした。
身勝手でアンフェアすぎる反省。
やだやだ。
と思い、今に至る。
今に至るまでは、一度空っぽになった自分を一から詰め直す作業や、少しの化学物質でハイになったりもした。(もちろん合法)
が、結局思ったことは、
「無くすかもしれない。でも怖いからって要らないふりをしない。」
ということかもしれない。
彼も、それから半ダースくらい壁に激突し迷走して最終的に、パパさんになるわけであり、(勝手にだが)戦場を共にした仲間のような気がしており、感慨深い。
出産祝いは、ベイビー用の木のマラカスを考えている。