そこそこの才能を持つ人2.0

週刊エコノミスト」をランチタイムに読みました。明日にはおっさんになってしまうかもしれません。
特集がウェブ2.0とはなんぞや、で、後ろのほうには私も参加したLAの「LOHAS10」の模様とLOHAS事情の記事が。ちょうど昨日原稿を書いていたのでなかなか面白く拝見。というか先に読んでおけばよかったぜ。

2.0がらみの記事では、梅田さんのインタビューの中の「『エリートと大衆』の間にかなり質の高い第三の層(中略)が台頭することが大きいと思う。」という部分、


こんな人がソトに対して発言できる機会が多くなるのは社会にとって益というお話なのですが、『ウェブ進化論』の同様の内容の記述ではあまりピンとこなかったのですが、

内容の実例で、

「今まではあまり外に対して発言をしてこなかったけれど、『中学や高校のクラスの上から5人』とか、『親戚という小さなコミュニティーで一番敬意を持たれている人』とか」

っていうのがとてもリアリティがあって改めて大きく納得。

よく仲間内で自嘲的に「うちらのポジションは中途半端だよねー。キャリア志向もクリエイター志向も実現する天賦の才もない割には、普通よりちょっとアマノジャクだから生きにくい」といっていることにフィットしている。

そしてよくよく世の中を見渡せば、そういう「中途半端=潜在的第三の層」が非常に多いことに気づくのだ。

それを軽く占いがごとく分類してみると。


1・プチリーダー型
高校や大学でサークルや部活の部長などの経験あり。笑いの質は内輪受け方向。就職活動では、広告代理店とかを受けてみるけど、自ら自負するリーダー気質が社会であんまり通用しないことに気づいちゃって一回挫折。
商社、他業種の営業職につく場合が多そう。会社にフィットすれば愉しく過ごせるけれど、「いつか起業してこんな会社やめてやる」と30年くらい思いつづけることも。


2・プチアイドル型
地元では美人として有名だった。ファッションセンスもそこそこあって雑誌の読者モデルなどの経験もあるんだけれど、本気アイドル&モデルになるには競争率の激しさも知ってるし素質もあと一歩なので二の足を。東京にいる場合はそれなりにおいしいけど、地方にいる場合は、結構フラストレーションがたまっている。周りの女子に対しての影響力は大。コンサバな人はOL、モード方面では販売員なども。


3・プチクリエーター型
さいころから絵を書いたり、ちまちま何かを作ることが好き。大体一度はビーズアクセサリーつくりや服作りを経験している。実家には恥ずかしいポエムを書きなぐったノートを隠してある。友達の中には美大とか専門学校を出て、デザイナーやアーティストになった人もいるけど、憧れるけど、微妙な安定意識や保守的な考え方が邪魔をして自分は実行に移せない。心が不安定になったときは、とにかく何かを作っていると落ち着くタイプ。夢は自分セレクトショップ。雑貨屋とかカフェー。現在の職種はいろんなところ。OLありフリーターあり。

4・隠れオタク
アニメやサブカルに割と精通しつつもヤンキー至上主義の学生時代に迫害を受けることを恐れ、おしゃれも恋愛もスポーツもそれなりにこなそうとしてきた。情報交換をするため、クラスの地味系の人々ともこっそり交流を持つ。その二重生活が人格として「何を考えているか分からなくて怖い」といわれる部分を作ってしまった。次第に自分が本当に何がすきかわからなくなる。金融系SEとか。


この4パターンくらいが、第三の層の鉱脈になるに違いない!ってゆーか2・プチアイドル型の人たちはガールズゲートとか姫系ビジネスで成功していますよね。4とかも何かで見たことある。なにかは分からない。はてな?w あたしの周りはといえば、やっぱ3が多くて、やっぱり自然と集まってくることが多くて、「中途半端」だとか「本当はこういうものを作りたいんです!」って言って持ってくるものがとてもクオリティーが高かったりとか……。そういう人は、結構SNSよりブログの方が好きな人が多い気がする。彼らは潜在的に、仲間内のコミュニケーションより不特定多数(でも自分のセンスに共感する人たち)への発信を求めているんだよ。もうブログの方が好き、っていうレベルじゃなくて、ブログのおかげで精神状態がギリギリ保たれてるって人もなかにはw。
何とかそういう人たちもハッピーになれる仕組みがあったらいいなって、思います。

■追記
tomokoセンセイに教えてもらった、おしゃれ兄貴こと藤原ヒロシの日記。ちょっとびっくりするわ! どういう経由?
web2.0渋谷系を救済する! あとLOHASも割と渋谷系を救済していますw

http://blog.honeyee.com/hf/archives/2006/04/post_96.html