リリーさんが性格が悪いことなんて

知ってた! ちょっと「東京タワー」で忘れかけてたけどね。

先日神楽坂で友人が待ち合わせに遅れるというので、暇つぶしに古本屋で「女子の生きざま」を200円で購入したのだった。

内容はこんな感じ。

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内容(「MARC」データベースより)
「女子の季節」を暮らし間違えたら最後、地獄のような人生を送らなければイケマセン。幸せな人生を迎えるために重要なポイントを一緒に勉強しつつ、「女子の生きざま」を考えていく。〈ソフトカバ--------

2000発行。常盤響の装丁と撮りおろし写真が初期「CUTIE」風というおしゃれ感が懐かしい。

この本でリリーさんは女子の生態を観察しつつ、こんな女はもてないとかダメだししています。


まとめると、


1・あえてジャージを着るなどのおしゃれは男子には通じない!不細工ましするからやめてほしい。ミニスカ履け!セックスしろ! 小難しいオシャレ論を吐くな!

2・かといって厚底の靴を履いて、バカみたいに先のことを考えず遊びほうけてるギャルは死ね


ということでした。女子のおしゃれ感にミレニアムっぽさが漂うのは置いといて、男として最低ですよね。きもい男子がモテもしないのに言うセリフってこんな感じです。ま、リリーさんだからいいけど。
こんなに文句をいいつつ当時の好きな女が加藤紀子とか本上まなみだなんて………。分かりやすいトラップにひっかかってんじゃん!と突っ込みたくもなるものです。

リリーさんは基本的に、「毒舌で面白い」のではなくて、「笑えるところもある悪口」なのです。そういう芸です。みんなに「だけど憎めないよね」といわれるキャラなのです!

そして「東京タワー」。確かにいい話なんだけど、泣きそうになるたびに「でもこの人……」と思い涙は引っ込む。どさくさにまぎれて元カノの悪口混ぜてるし。あと一番震えたのは、原稿を催促した編集者に「人の心がない」とか「超むかついた」と、ある意味業界の掟破りな、文句を著書に書いていること! こわ〜〜。うっかりリリーさんの機嫌が悪いときに原稿を催促したら、ベストセラーに文句を書かれるの刑に処されてしまうとは……。


ですが、たとえば私が男だったら……たぶんリリーさんみたいだと思うの。えらそうに「俺的には加藤あいはブサイク」とか「25過ぎたらババア」とか言いながらもおしゃれ・サブカルコンプレックスがあって変な女に引っかかり、最後は安めぐみに癒される。
安めぐみは男の港だよ。
女子の生きざま (新潮OH!文庫)