日本美術割と詳しくてよかた

本日、日本美術応援団として、赤瀬川原平さんとの活動でおなじみの山下裕二先生に、正倉院展についての取材に立ち会いました☆

山下先生は、ブライスさんちで若冲のタイル画があるお風呂に入った姿を「ブルータス」紙上で公開したといううらやましい人です。

私も割かし日本美術好きで、古墳から飛鳥・天平あたりはもしかしたらボランティアで解説員とかできるくらいの基礎知識はあります。でもこのオタク性は、ちょっとマニアックすぎて、誰とも分かち合うことはできませんでした。(むりやり旦那をいろんなところに付き合わせるけど)

正倉院の出展物を、ひとつひとつ見ながら好き放題いっていくわけだけど、「これはほとんどドット画」とか、「聖武天皇は悪筆」とか、「この色彩感覚はガーリー界で天下を取れる」とかいう、美術の楽しみ方は、実は基本的に出展物の漢字だらけの名称から文化的由来や形状、色などが理解できるくらいの素養(えらそう)がないとダメなわけです。

たとえば、正倉院は、勅がないと開けられないために保存性が高かった、とか、恵美押勝の乱で武器が使用された、とか、蘭奢待にはよく見ると「東大寺」の文字が隠されている……とかとりびあるな知識もあると面白いです。

山下先生は雪舟が専門みたいなので、今度機会があれば、水墨画における「見たことない世界を見てきたみたいに書いちゃう」について聞いてみたいです。

ブライスで何人もの画家が、虎の絵を描いていたんですけど、見たことのないものを書くアプローチがそれぞれでとても楽しかったです。

日本美術観光団