Y字路

もらい風邪を引きました。

たぶんジャパンのことわざではこれを泣きっ面に蜂とかいうんじゃないでしょうか……?
朝食の後辛いので寝ながらタモさんの「坂道美学入門」を読んでました。
タモさん……ひとめタモさんに会いたい……。でもああいうタイプの方は女性と趣味を共有したくないと思っているはず。
その上あたしもきょどっちゃってMステのタモさんがあまり興味ない女性歌手とのあっさりした絡みですぐスタンバイってことになっちゃって、
特に小顔でもないから「顔小ちゃいね〜〜〜」とかも言われずその晩は枕を濡らすの。あー悲しい。

ところでタモさんは坂のみならずY字路も好きなんだってね!
イラストレーターの横尾忠則さんも今Y字路というもちーふをライフワークにしていると聞きました。

ほぼ日では対談もしてる。

http://www.1101.com/yokoo_tamori/index.html

ほんと糸井重里はおいしいとこ噛んでくるよな。もうくうねるあそぶだよ。

わたしも坂道はしんどいのであんまり……ですがY字路は積極的に好きです。道のでき方として自然発生的だし用途がむき出しになってるところもよいしこちらをあちらを分けるような不吉な示唆的なものに富んでいるところもよいし(まあ大体は中目黒と祐天寺くらいの差で最終地点にドラマはないのでしょうが)。分岐点になにがあるかというのも重要なポイントですね。

中学の頃は寂しい田舎道が通学路だったんですが、Y字路的なところで気分によって帰り道を変えていました。ちょうどそれもタモさんの「if~もしも~」というドラマのせい(小さな選択の違いで2通りの結末を持つドラマ。こわい)で、「今日の道を選ばなかった事によってまあ、小さいところでは親に怒られるとか分かりやすく言えば100万円拾うとか、それくらいならいいけど死に様が変わったりしたら……ドラマならもう一つの選択肢の結末を知る事ができるけれども実際の人生ではそれすら叶わない。無限な選択肢によって怒る未来はもともと用意されているのか、それとも選択の瞬間に恐ろしい勢いで再計算され修正されているのかどっちやら」と考えすぎて過呼吸になったりしました。

恐ろしいほどの何もない田舎の時間では、お金も行動力も持たない少女は自分と向き合いすぎてちょっと自意識過剰になるのです。


というわけで、Y字路的なものと、幼い頃のトラウマ1のタモリ的なものと、トラウマ2(江戸川乱歩全集の挿絵がこの人だったんだよ)の横尾忠則的なものと風邪のぼんやりとカーネーションの鼻に残る甘い匂いでなんだか、実存している実感が薄い一日となりました。

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横尾忠則 Y字路

横尾忠則 Y字路

タモリのTOKYO坂道美学入門

タモリのTOKYO坂道美学入門