序。

ヱヴァンゲリヲンが公開されたようで、諸処から漏れ聞くところ割と絶賛なのでDVDが待ち遠しいです。
うちの末っ子は5日に見に行くそうです。

DEATHのトラウマのせいでw最初の予告編を見たとき、姉妹で

「また総集編だ総集編だ!」
「つかヤシマ作戦じゃん!」

とか騙されないモードだったのですが、そうとう気合いの入った、再構築のようであり、同じストーリーでありながらも感じるものが違うようです。

それを聞いてとても楽しみになりました。

なぜかというと、わたし自身リアルタイムから8年経ったくらいにまたビデオ、見直したんですね。
同じ作品を時間が経ってから見直すと新しい発見があるのはよくあることですが、エヴァの場合それがとても顕著で。
新しく感じたことは、

・ゲンドウとゆう人のきもさ。→シゴトで出会うよーかいのような狡くてえろいおっさんを彷彿
ミサトさんとかじさんのきもさ。→前恋人だったってゆうぬるま湯であえてぐだぐだであることを許容し自分の寂しさを補う大人の醜さとか打算(子供のあたしは、この二人またつき合うんじゃーんとかいって見てたんですけど、あの後かじさんが死ななかったとしてもそういうことにはならなかったハズだ)
・シンちゃんは意外と普通だ→普通の子供が大人の職場で働くこと、なんか戦わされることに対する対応として普通
・単純にロボアニメとしてもおもしれー→人並みくらいに理系やSFの基礎知識が身に付いたことによる理解

とかその辺。
たぶん、高校生から社会へ出た大人へととっても劇的に変わった8年を経てみたからなんだと思う。
好きな人と一緒に登下校してお腹いっぱいだったのから、いまや結婚目前、とか。
大人に憤慨してたけど、いまや立派なエグ目の大人、とか。これが23→33だったらそこまででもなかったかも。

そいうハッとした、キュンとした気持ちを更にパワーアップさせて感じさせてくれる予感がするのであーる。

アニメやマンガや児童文学にとって、子供騙しとそうでないものの差は一見分からないようで居て後になればなるほどじわじわとその差が効いてくると思う。

大人が本気で向き合って作ったものには何層もの視点や思いが薄く丁寧に重ねられていて、例えばそれが何年経ってもファンがいたりいつ見直しても感動したり新しい発見があるなどの差になって表れるものなんだし、そーゆー意味で作り手さんが単なるビジネス的に二匹目のどじょうとかZガンダムの劇場版とかご祝儀あてこんでとかじゃなくて、その人自身のせいちょーを10年醗酵させてしか作れなかったものであればいいなあ。