すごうで

昨日、夫から「そうめん食べたい」とのリクエストがあったので、買い物へ。そうめんやっぱり揖保の糸というくらいだから適当にいぼのいと買おう〜と思ってたら意外な人物に持ってかれました。


それはそうめん実演販売のおばちゃん!
そうめん特集で、もちろん揖保の糸も奈良の葛そうめんも色々あったんですが、おばちゃん的には小豆島のそうめんを売りたかった。
葛そうめんを見ていたら、遠くで

「まあね……奈良は葛は有名ではあるけどね……」

と思わせぶりに呟くおばちゃん。


「!」
と振り向くと、

「ま、いいから食べてみて」
と小豆島のそうめんを渡されました。

結構美味しかったので、揖保の糸と迷ってる感じになるとたたみかけるように

「揖保の糸は、一年中CMやってるから有名よね……。ときどき特売にもなるしね。
でもこの小豆島のはならないんだけどね。お洋服とかで考えてみて」

というので、
「大量生産でバーゲンで投げ売りするブランドと……丁寧に職人の手によって仕立てられた服のちがいなんですね……」
みたいな感じになったら、かなりしたり顔されました。


麺はかごにいれ、

「つゆは他のでもいいですかねー」

と世間話チックに話しかけたところ、

「さっき試食して今口のなか、どう?」とおばちゃん。

「どう、って特になにも残ってないですけ………はっ!」と私。

またしたり顔のおばちゃん。

「そう、えぐみや生臭さがのこらないのよね……これ……」。

冷静に考えると、つゆが食べた後口の中に残ったこととかない気がするのですが、おばちゃんの
「商品のいいところをなぜか客である私の口から言わされてしまうスタンド」のせいでつゆまで買うハメになりました。

あのおばちゃんの腕はもっと地球のためにつかわれるべきのような気がします。