青空文庫を携帯で読んでいますよ

息子がパイをちゅうちゅうしながら寝ている間、お母さんは暇なので携帯をいじっています。
ニュースもお友達の日記も一日のうちにそんなに更新はされないので困る、ゲームは……ごめんなさい、中途半端に育ちがいいのでできないんです……というわけで、ふと思いついて青空文庫を利用することにしました。

著作権が切れている作品が主なので、ほとんどは古典と呼ばれる名作ばかりです。
文化系ママを標榜しながら、実は名作って読んでないことが多くて……ごめんなさい……「この名作がすごい!」みたいなムックでのあらすじとか、風の噂にきくあらすじのみの知識で色々知ったかしてました!


はじめてちゃんと中島敦中原中也も読んだよ(ナ行を攻めたのがまるわかりのラインナップでごめんなさい)!


そして今林芙美子、それも「放浪記」を読んでいます(ナ行のあとハ行にいったのがまるわかりでごめんなさい)。
「放浪記」と言えば、森光子がでんぐり返し、それのみの知識だったんだけど、読んでみたら面白い。っていうか芙美子ほんとしっかりして!

売れない俳優とつき合って殴られたり浮気されたり。
芙美子〜そこまでされてまだ好きなの!?


カフェーの女給などの職を転々として一向にちゃんと働く気がない。
のみならずそれすらもめんどくさくなって船に乗ってふらりと地方へ行ってしまう。
芙美子〜ちゃんとまじめに文学に向き合いなよ〜。

っていうかそんなダメダメな生活ぶりが、ちょっと前の自分の人生を見ているようでだんだんはあはあと過呼吸気味になってきました。

違うもんもうわたしちゃんと就職したしその間貯金少し貯まったし服も落ち着いてきたし昼間働いてる人とレンアイしてホテルで結婚式をあげて親にも手紙書いたし、NHKも税金も払ってるし3年くらい同じところに住んでるし夜遊びもせずに子どもとか産んで地に足着いた生活してる! よし俺合格!

と自分の人生再確認。芙美子もこんな不安を抱えて生きていたんだね。
わたしは芙美子みたいに、自分の日記が舞台になって森光子がでんぐり返しするような才能はないけれど、地に足付けて生きてるよーー!