人為的ミスと機械のミス

基本的には人為的ミスを防ぐ為に機械を導入し、その機械によるミスがあった場合、「あ〜ちょっとしょうがないね〜」と許され気味になりますよねー。

しかしあるジャンルのお仕事には、人為的ミスの方が後々修正しやすいという面もあるんだそうです。


昔出版された本を再販したりすることがありますよね。もしくは単行本を文庫に。その場合、昔の本が出版された当時にはデジタルデータがないこともあります。主に最近はほとんど版下を作ってデジタルにしてから印刷するので(で、あってるのかなー?)困ったなということになります。そして、

1、本をバラバラにして、自動文字読み取りマシンで文字を拾ってから校閲する。


2、オペレーターに、本の文章を手で入力させてから校閲する。


ぱっと見明らかに1のほうが効率が良さそうですよね!
でも現場では2のほうがいいんだそうです。なぜかと言うと、機械は文字を意味の無い絵として読み取るため、起こってくるミスが斜め上をいくクオリティになってしまう。例えば、旦と且のような。元且という感じに。そーすると、最終的な人間の目の校閲でこのような間違いはスルーされやすいんだとか。

人が手打ちで行った入力のミスは、ま、変換ミスとか、送り仮名の間違いとか、予想がつきやすい(見慣れているというか)。なので最終校閲でミスが見つかりやすいんだそうです。今後、最終的な校閲の部分が機械化されるのは相当技術力が……というかそこが機械化されたらもう人間はほとんど失業者だね……ということで、わざとヒューマンエラーが起こりやすい作業を選ぶと言う話です。

特にオチとかないです。