しばしの母子家庭

週の後半は、とある事情(ま、仕事)で夫不在の4日間だった。

いまいちまだ自分自身家庭を作ったという実感がない。ちょっと早めに子供生んじゃったけどまだまだ自分かわいがってあげたいし。

どうも……夫という存在には、時々「この人だれだろう、何で一緒にいるんだろう」と思ったりする。
が、この他人感が重要で、だからこそ恋愛したり結婚したりする起爆剤になっているんだろう。

が、息子である。
息子は……うーんどう考えても他人感がないからなー。
の割にはちっさくて考えていることがいまいち分からないエイリアンで、一緒に暮らすというよりは、あー24時間世話しないといけないなーめんどいなー的な存在で、一日の終わりどれだけ遅くなっても夫が家に帰ってきて、「お疲れ」というお互いの(会社の仕事と家事仕事の2大仕事への)ねぎらいがあって、やっと次の日に進めるみたいな。そういう感覚だったわけですよ。

やってみる前は死んじゃうかも?と思っていたけど……
結果的には大丈夫だった。
物理的な意味でも。
だって夜寝るし。んで朝は起きるし……あとご飯食べて……普通に。

一人対一人の関係性と思って接してみると、思ったより意思をはっきりもった人間だったです。
常に私たちは対等で。アイコンタクトを伴う物事の駆け引きや交渉とか……。甘えとか……。

大人になると、誰に対しても本音でぶつかることはなくなってくる。感情をそのままぶつけあうことがね。
自分が子供だったころ以来はじめて人と本気で向き合ってるんだなーということを改めて感じた。
まじ純粋にありがとうと。このままそういう経験がなかったら私みたいな人間はヤバイ。かなりの確率でヤバイ。
ありがとう息子。

そうして一方夫は「亭主元気で留守がいい」という存在になるのかと思いきや……子供はいつか巣立って誰かと家庭をつくるんだろうけど……完璧他人で本心をなかなかぶつけあえない夫だけがこの先ずっと一緒にいてくれるわけで……健康であれば何十年とちょっと小競り合いとか喧嘩しながら仲良くなったりなにか一緒にやったりして生きたいなと心から思ったのだった。

で結局何が言いたかったって言うと……あーもうここで一生住むわ、って思える家がほしい……ってこと……。