めっちゃすっきやねーん!

カーサブルータス読んでたらこないだ義両親と行った三養荘が出てた。
http://magazineworld.jp/casabrutus/106/
http://www.ikyu.com/Datas/00000676x.htm
本当に義父母にはお世話になっている……ご招待してもあまりあるほど……一休でとったら結構安かったし……。

そーいえば、義父と私って、リアリストのようでいて美しいものが大好きな乙女を心に飼ってることで、好きな陶芸家とか絵とか似てるんだよねー。夫とは趣味があうとかその辺の部分での共感はまったくないので、まさか義父のほうにそんなサプライズがあったとは……みたいな。デザインが好きで。義父の趣味は家の改築だし。私もその趣味持ちたいわ。

三養荘は、女子受けというより男子受けだろうな。クレアとかには出ないね。もっと男のこだわり、そして、男性的権威性を感じたよ。

現代における数奇屋造りでは有名らしい村野東吾さんの設計した新館に泊まったです。
義父プロデュースの実家も、この人の作るものをだいぶ参考にしてつくったらすぃよ。
古いもの好きな私としては、旧岩崎家の別荘として作られた旧館萌えだったんだけど、新館でくつろぎながらこれから日本の風景に数寄屋造りはどういう風に生き残っていくのかなーって考えました。数奇屋って基本的には日本家屋の原型なので、これが正統というものをぱっと見したら、「実家とおんなじじゃん」って思うと思うっていうかそれが正解で。だからおしゃれ感とか考えると、和モダン的な融合の一部分としてこれから残っていくのが現実的なんだろうけど。よく見るとふすまの細さとか、柱張りのこだわりとか、違いは歴然なんですよね。で、もちろんこんな贅沢品を一般家庭で再現できるわけがないんだけれども、お金をかけまくった芸術品としての生き残り方が実は大事で、そこの完成度がリアルライフに降りてくるものへの質を左右するような気がする。その現実感に絶望してコンクリート打ちっぱなしみたいなのが生まれたみたいな。それはそれで美しいんだけどさ。
でも、もっそい正統派ってやっぱそれなりの風格があるのでみだりに独自解釈すると美しくないのです。分かった上でアレンジしないとね。

アールデコ的なものを「乙女趣味で、だっせーな」と思ってたけど、庭園美術館行ってすっかり考えが覆ったときと同じ感覚かなぁ。なんかねー普通にガラス相当部分にラリックとか使われてたらそりゃそう思うしかない。


で、義父母も喜んでくれて本当によかったし、最後に普通に宿を紹介すると、三万坪もあるという本格日本庭園が見所ありまくりで、芝生なので子連れにもやさしいよ! ご飯もかなりおいしかったよ。そして子供用食器はアンパンマンだったよ!(すごい喜んでた) 和食だけどロマネコンティなどの在庫もあったよ!(政治家御用達だから?)
しかし、これもセレブ的な感覚(使用人が家にいるという)か知らないけど……、部屋の中に仲居さん専用の出入り口があってうっかり開けてしまいそうになるし、散歩から帰ってきたら何も言わなくてもふつーに入ってきてお茶を運んできてくれる感じ……だから隠れ家的ではない。夜もきっとあの控えの小部屋に泊まってるんだろうね。そういう意味で義父母ご招待の家族旅行=公的行事に最適な感じ。

そして動画だけで写真がないので文字だけで終わる。