がんじん

こないだ井上靖の「天平の甍」読んで思いのほか感動しちゃったよ!!!!
学生のとき読んでもいいけど、こう、取り返し付かなくなってから読んでもいいよね!
とにかく鑑真は偉い。

というか、星と風と人力の木製船で、日本から中国に行こうという情熱がすごい。私……船酔いするしやっぱ遠慮しよっかなって……。それでも無事行けるもんなんだよね。そして日本から中国へは憧れとかあるからまあ命を賭してというのも分からんでもない。が鑑真みたいなセレブが、密航までして日本へ行こうとした情熱もすごい。

んで、また通信もすごい大変。遣唐使の船が無事日本に着いたらしいという知らせが入るのが数ヵ月後。ってか知らせるのも命がけ。んでさー僧たちは日本にない経典を見にいくために旅するんでしょ。ファックス送ってもらいたいよね。んでその経典を日本に持ち帰るため写すだけで数十年。コピー機ほしいよね。


でも仏教において当時の経典がある程度の完成を持って今でも学問の教科書足りえてたりするわけで、すでにそこでそんな昔にすげえ天才や秀才たちが超努力してそこまで持っていってたのがすごい。
今の時代はながーい先人たちの蓄積があって、さんぎょうかくめーとかでどっかん来たけど、昔から一部の人の超頑張りや、天才的な個人の付きぬけ感は変わらなかったのかなって。あとコツコツ努力して来た人もすごいよ。名は残らなかったとしてもかなりGJだよ!

そういった熱いものに感動したって話でした。