次世代クリエーター養成の野望
wiiミュージックの件 - too sweet to eat
wii musicを去年やってみて、今うごメモの小田部さんのインタビューを熟読して見えてきたもの。
http://touch-ds.jp/dsi/interview/8_1.html
結局任天堂はWii musicをゲームなどとしては作っていなかった。
思えば、プロのミュージシャンのレコーディングにおじゃましてたときのこと。歌がうまい、ギターがうまい、それだけではない録音の技術がどれだけ専門性があって、どれだけ細かいか。クリエイティビティを発揮する前の体育会系的修行がどれだけ過酷かを思い知らされた気がする。
Wii musicは、そこのプロ目線の技術をひとつスコーンと一気に飛ばして、感覚的な操作に落とし込んでくれたツールである、と。地道に練習して、トラックを重ねて、気に入らないパーツは再録して……。ゲーム感覚で作ってたら、あーこれ宅録のアーティストだよ完全にというあの感覚。
うごメモもしかり。
ああいうお絵かきツールって、それこそ一時のプリクラみたいに、スタンプとか落書きとか派手目のツールがごちゃっとあって、まーそれでコマ送りすればいっか☆的作り方もできたと思う。し、今使ってる小学生とかのユーザーもそれならそれで楽しんだと思うんだ。でも結局アニメのプロのひとがよってたかって集まって、プロが必要とされる技術を感覚的に落としこんで作りましたっていう。ここからプロのツールに移行するのはきっと簡単なんだろうな。わかんないけど。小学生のエネルギーを一気にプロのクリエーターに向かわせるため知らないうちに舞台にのせちゃったんだよ。
http://touch-ds.jp/dsi/interview/8_7.html
間口広いけど子どもだましじゃないよ、そこで腕試ししてどんどん上がってこいよ(そして最終的に任天堂に入社→貢献)っていうメッセージなんじゃないかと思いますよ。
私なんかは結構そういう単に儲けだけじゃなくてある意味啓蒙的なチャレンジは大好きなので、これをもっと意識的に多くの人に伝えてあげたいと思っちゃうよ。