義父母と幼児連れの週末京都旅

ということで、週末義父母と息子となぜか実の妹と、一泊二日で京都旅行に行ってまいりました。もちろんスポンサー様は義父母。つまり東京から一泊二日の比較的短時間で、スポンサー様のご機嫌を損ねず、さらに足の悪い義父に負担がかからず、幼児の体調コンディションを気遣いつつ、ばらばらの年代における京都ニーズをすくい取り、楽しい道中にする……というみっしょんいんぽっしぶるを終えて帰ってまいりました。

義父母と幼児連れ旅NG集

  1. マニアックすぎる目的はNG。例えば、青不動を見たついでに各色不動をコンプする旅、とか、女子向けの小物をあさる旅とか、そういうのは避けておくということ。
  1. 目的のないそぞろ歩きはNG。これはうちの義父が足が悪いからなのですが、町並みを楽しみつつ気になるお店にぷらり……というのは疲れるばかりか、センスが一緒の人でないと楽しくないという落とし穴が。
  1. 静かで大人向けすぎる場所はNG。当然ながら子連れなので、狭くて雰囲気のいいカフェとか、絶対に静かにしないといけない美術館などは避けておかないときっと次から京都出禁になることうけあい。 
  1. 夜遊びNG。いわずもがなです。

押さえておくべきこと

  1. 何があるか分からないのが、義父母幼児連れの旅。ということで、資金力を活用し、「最悪宿でほとんどを過ごしても満足できるような旅館」をキープする
  1. メジャー感を押さえつつも、自分が満足する場所を見つけ出す。清水寺とか地主神社的なところは、自分の好みではなかったらけして行かない

以上のことを事前に段取っておけばそこそこ楽しい旅になると思います。

一日目

新幹線で京都に着くと、手配してくれていたジャンボタクシーに乗り込む。まさか……と思っていたが、みなノープラン。やはり私が仕切ることに! というわけで最初は

-青蓮院 青不動
天台宗 青蓮院門跡

さすがに1000年以上の間に一回も公開されなかった青不動のご開帳ということで、行っておきたかった場所。テレビでも多くやっていたのでみな「いいねー」とノリノリで向かうことになりました。拝観料を払うとお守りももらえた。ちょい嬉しい。ざっくり言って厄払い……疫病対策?世なお…し?のご利益があるということで、ついひっぱられお願い札に「新型インフルエンザにかかりませんように」とピンポイント過ぎる案件を書いて収めてきました☆ 青不動さんは、思ったより大きくて思ったより青かったです! 美術品ではなく信仰の対象として機能していた様子が面白かったです。みんな青不動さんを前にして畳に座って、ほけきょー唱えていたので……。 門主さまがお話をされていたのですが、超具体的にリーマンブラザーズのことを批判されていたのでへえ、と思ったんですが元銀行マンだとか。なるほど納得ですよね。


-東寺
東寺 – 世界遺産 真言宗総本山 教王護国寺
仮にあなたの義父母がお寺、仏像に興味なくて、ご自身が寺、仏像好きだったとしても大丈V! 五重塔を見せとけばいい! 幼児も走り回れる広いスペース付き! その隙に国宝の仏像を見まくるといいです。青蓮院は天台宗、東寺は真言宗ということで、密教つながり。教義や曼荼羅の感じをなんとなく分かったまま見れてスムーズ。あまり仏教とか文化様式とか詳しくないけど、天平文化を引き継いだ一種の派手さ、異国情緒を両方に感じることが出来ます。侘びもしなければ寂びる気も一切ないこの感じ。国宝の仏像爆レスの立体曼荼羅もステキ。



↑この夫の写真センス!

またもし義父母が歴史小説が好きならば、同敷地内の観智院に行くといいです。
http://www.toji.or.jp/kanchiin.shtml
ここには宮本武蔵が描いたとされる水墨画が残っています。竹林と鷲の2つですが、竹林のほうの竹の節などの描写が非常にデフォルメされ、更に竹が二本、交差しているところから、二刀流の刀であるとか自らの腕であるとか、色々言われていてそんなのをイメージしてみると面白い。私たちはバガボンドを思い出して楽しく観れました。また床の間に、武蔵が勝手に細工したというw、刀を隠すための切込が残されています。結構かわいいところがありますよね。

庭もいわゆる枯山水なのですが、竜安寺みたく観念的なモチーフではなく、あれは独鈷(密教の法具)で、あれはカメ、あれは日本であれは中国とやけに具体的で見たまんまで、非常に原始枯山水的なおおらかさを感じることが出来ます。

↑真ん中の同心円の中心に独鈷が埋まってました


-骨董や巡り
てっさい堂
義父は骨董が好き。大物も買うけど、普段使えるものが好き。そして私も好き。ということで、お目当てのてっさい堂へ。確かに良い。が、若干高い。というか、確かに日常の器なんだが、まだまだ私は修行が足りないことが分かった感。。。。かわいくて本当にほしいものは数万以上したのであきらめまんた。

-旅館チェックイン
今回は、本当にセレ部で申し訳ないのですが、炭屋旅館に泊まらせていただ……きました。
旅館 京都 炭屋旅館

分不相応で申し訳ありません。
でも……あの世に銭は持って行けない!それなら現世で楽しもう! 孫と! うちらはオプションになります! もちろんここまで孫との楽しい時間を邪魔せず、かといってしかるときはお母さん登場で汚れ仕事も厭わないそんな努力も隠されています。






-チェックイン後一時間ほど散歩
皆さんがゆっくりされている間に、妹と2人で貪欲ガーリー散歩@三条通りです。妹とは体力趣味共に似ているので、扇見たりデザイン紙屋さんみたり、手ぬぐいやさんを見たり、無言でガーリー欲を満たす。

-楽しい夕飯
炭屋さんは本当に良かったです。。。利休ごのみって何ぞって感じですが、枯れてて粋でちょい遊び心、っていうんでしょうか。御飯もほぼ美味しかったです。最後の栗御飯の絶妙さと、白味噌のお味噌汁……初めて飲んだよね。白味噌のお味噌汁を作るときは、下にちょっと和がらしを入れるのがポイントだそうです。辛いとまでは感じないくらいの量で、香りだけが立つ感じです。

↑前菜しか撮ってない 後は酒

-お茶
夕食後はお茶室におよばれ。玉兎庵と言うそうな。もちろんマナーも知らずキョドってたら、当代?のだんなさんが、「お茶はあぐらで飲んでいただいていいんです」とか言う。のでいつもどおり過ごさせていただいた。お茶の独自解釈→カワイーものを褒めあう会 ということで紹介してもらう調度やしつらえをカワイーカワイーと褒めまくって、話して終わる。ただ、作法は、いわゆるコーヒーの淹れ方がプロっぽいとカッコいい的な部分で、身に付くのに越したことないと思う。イケてる人たちが集まり、自分のセンスを見せ付けあう会……それは現在におけるクラブ遊びのようなもの……。違うかもしれないけど……。こってりしたお茶会のイメージありすぎたけど、こう思うとちょっとやってみたくなる。違うかもしれないけどね……。



↑節々で京都っぽい町並みも激写したよ!

そして異様に早く(午後九時)一日は終わる。早寝早起きもある意味ひとつのしがらみ……。
後は二日目


あ、かわいらしく撮ってくれてたのもあったよ!
ごめんね夫