買っちゃった婚のすすめ

今ぐぐった。「買っちゃった婚」で。したら無かった。
なので今日をもって「買っちゃった婚」の元祖は私ということでよろしくお願いします!
オールアバウト、アエラ、あとミクシイコラム(ニュースとは呼ばない)で女子とか男子とか言ってる人たちもどうぞ宜しくお願いします!


最近お友達の買っちゃった婚が増えている。
なにを買っちゃったかというと家ですよ。
付き合ってる人と物件見てこれいいねってお前が言ったから今日は俺らの買っちゃった記念日! セレブ!
家買いたいから籍でも入れようか、というこの堅実感。

でも古来私たちは、外的圧力・不可抗力的ななにかがないとなかなかシステムとしての結婚のウェーブに乗れなかったのです。

昔はジジババなど「家」というプレッシャー、結納そして結婚式という仰々しいシステムがありました。今はあんまり必要性がないしちょっと賢い人は、そんな金は無駄と思うと思う。

となると後はできちゃった婚しかなかった。いい大人が計算の上できちゃった婚するのはいいんですが、それなりに考えなしの人も少なからずいるのでその人達と一緒にされるリスクもありますよね。あとは結婚はしたいけどこどもはまだいらないという人は困る。

それまでの貯金を結婚式費用にするか、出産費用にするかこれまではほぼ二択だったのが、ここでオヌヌヌなのが買っちゃった婚です。
買っちゃった婚の傾向としては、嫁ちゃんが手堅く稼いでいて、オットちゃんとダブルでローンが組みやすくてほっとくとすぐに完済しそうな雰囲気があることです。また、お互いの金銭感覚や計画性などがスクリーニングされる、という面もあります。見合いの釣書なんかよりよっぽど安心出来るぜ。

早めに買っちゃった婚をして、数年バリバリ働いて、返済の目処が付いたら子どもを産んで、教育費のピークと住居費のピークをずらすのは賢いかもなぁ…とお友達の例を聞いて思った。

あとロマンチックだよね!
「同棲したいけどお互いの家賃もったいないねー」っていう話になって週末物件見るデートでしょ?もうこのデートの時点で無料。そして、お互いの趣味とか勤務地とかやりたい事とか話しあって、部屋みながら夢広がりまくりんぐでじゃーここ買おっか……え一緒に住むの?当たり前じゃないか俺たち。じゃ、結婚しようか……みたいな。合理性とロマンチックの奇跡的なバランスです。

家庭教育のすすめ

日公私共に家族ぐるみでお世話になっている恩師の梅田望夫さんからメール。

「私の幼稚舎時代の恩師、渡辺徳三郎先生の本が再販になることに。つきまして雑誌に書評を書くから載ったら見てね」 (あの、超要約です。てか私の脳ではこのくらいの理解ね!)

と。

早速本をAmazonで購入した旨ご連絡したら、

「じゃ、これが書評の原稿です。読んでみてね」と見せていただいた。


本を勧められ、なおかつ書評の原稿を特別に見せていただく。どうですかこれ。なんらかの感想を述べないといけないわけですが、かなりの罰ゲームです。

がんばった。今年一年一番頑張った。


その本は、「福澤諭吉 家庭教育のすすめ」です。渡辺徳三郎先生は、幼稚舎教諭から幼稚舎長を長く務めた方です。

福澤諭吉 家庭教育のすすめ

福澤諭吉 家庭教育のすすめ

福澤諭吉が、家庭教育をどう捉えていたかが縦軸で、渡辺先生自体の考えを横軸として、色々語られています。


あ、安心してください。よくありがちな、「俺の話を聞け」的な自伝とかじゃなくて、本当に読んでいて面白かった。私山から降りてきた田舎っ子なんで。幼稚舎と聞いたとたんにルサンチマンですよ。色眼鏡ですよ。だからちゃんと面白かったです。お受験本でもなく、また同窓会寄せ書きみたいな本でもないんです。


福沢諭吉は家庭内においても、自由主義で合理主義、また人間味のある人だったようです。儒教的な男尊女卑や孝行の考え方に非を唱え(24孝とかネタでしょ?って漢文の授業のときに思っていたのですが、よかった。諭吉先生も思ってた!)自分の子女にも非常に品のあるスマートな教育を施した。

・幼児期の家庭教育とは、早くからむやみに知識を詰め込むことではない。家庭での良い習慣づけが、大事。(独立心、勉強の意欲、品性を育む)

・夫が妻を見下し服従させるような家庭では自由独立を重んじる子供は育たない。両方が優しく厳しく、また夫婦お互いを尊重しあう家庭にこそよい子が育つ

・獣身を成して後に人心を養う→いくら自由だ独立だといってもまず健康でなければならない。健康と規則正しい生活習慣を身につけてからお勉強である

・家事をさせよう…いくらお勉強ができても実務作業が出来なければ社会に出て使いものにならないぜ

など、当たり前のことだけど、福沢諭吉さんってこんなことを考えてもいたのね、っていうのが面白いです。

あ、もちろん勉強を軽視しているのではなく、全人格的教育という意味です。当時の福沢諭吉が施した教育法なんかも載っています。

また渡辺先生のところについては、最近の幼稚舎事情などにも言及し苦言を呈している、曰く、「幼稚舎あがりは貧弱で使えないと世の中で言われてしまっているが、そんなことではこまる!勉強しないで上に行けるしとか思ってる奴は性根を叩き直す!」とか、「盲愛はこどもをスポイルし増長させる」と。 なかなか激しいですw。

親愛に結ばれている親子なら、親に理があれば叱り、言い聞かせ、子に理があれば認めてあげることで自然と素晴らしい関係を築くことができる。


諭吉のくだりの前半は歴史的な面白さと、渡辺先生のところは実際の教育者の目線で納得いく部分が大きく、また前半に比べ先生のこどもに対する優しさがにじみ出ていて、体操教室の控え室でうっかり涙目になりながら読みました。

教育論としては目新しいこともなくトリッキーなところもないのかもしれません。でも実際誰が言うか、で重みってあるじゃんか。あと言うは易し行なうは難しです。本当に教育はそうです。親の甘えがすぐに子どもに影響するもん。

結局その基本的なところは、できていますか?

という問いに対して、私などはアホなので、つい、習い事しておけばいいや、とか、 めんどくさいから嘘ついてごまかしておこう、とか、
むやみに怒ったり、めんどくさいときは母が何でもしてあげたり、とか、


やっぱり出来ていないので、初心に立ち返る意味でもとても面白い本でした。


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↑というのはmixi日記で書いたものです。なんか色々良いんだっけ?公に言っても?みたいな判断が分からなかったのでミクシィだったのですが一部修正してこちらにもあげておきます。というのも、お母さんやお父さんの人には結構読んでもらいたいからです。(更に言うとツイッターで呟いたら梅田さんからマイミク申請が来まして、もう息子のうんこうんこ話とか夫の愚痴聞いてとかネットの中でも一番しょうもない部分を見せるわけにはいけないという焦りから)
私のママ友さんも結構気になって図書館で予約してくれたり、あとママじゃなくてロンドンでなんか金融のなんかしてる旧友男子も取り寄せとかしてくれてるみたいです。

3歳と行くボルダリング@渋谷

うちの息子はすごく体力があります。
おぎゃーと生まれてから24時間365日、「いかに自分の体力を温存しつつ息子を疲れ果てさせるか」ということだけに腐心してまいりました。


そして現在3歳2ヶ月。上半身むきむきな幼児です。


そんな息子を連れて今日はボルダリングに行ってきました。
ちょっと前に子育てサイトの企画として渋谷のPEKIPEKIさんをリサーチしてたのですが、たまたま夫も最近同じ場所をどなたかに教えてもらったようなのでよろっと行ってきましたー!

Bouldering studio PEKIPEKI

ボルダリングって不思議な言葉ですよね。ボルダるっていう動詞があるんだと思いますが、壁のでっぱりを手や足で捉えて上まで登ったりするスポーツです。正直最初は自分の中で壁を登る必要性とかが見えなかったのですが、清潔感がありオシャレな施設内だったので、私の中の「セレブっぽければおk」という部分がクリアになったので結構やる気になりました。


3階建てで、一階で靴を借ります。子供用の壁は3階のみ。なので私たちは3階にずっといました。

階段を登ります。

子ども用の壁は、垂直なものの他に10度くらい傾斜が付いているものも。

ラウンジエリアにはソファセットと自動販売機。そして雑誌。子どもを遊ばせてまったりもできそう。

場所もいいし採算取れてるのか心配になるくらい余裕にあふれた素敵なところなのですが、アウトドアブランドMAMMUTがスポンサーになっているのでしょう安心安心。

子供用トイレもあるので安心安心。

最初はお兄さんが教えてくれます。
いい意味で子どもに慣れていないせいかw、「3才にそれはなかなかハードですね!」ということを言い出します。しかし息子は腕の力が強かった。

結構軽々天井まで行ってしまいました。体が軽いせいか、おとなに比べ重力に対して自由! ふわっふわっと行ったり来たりしていました。

マンモスや恐竜、ふくろうなど形の可愛いでっぱりが多く、「マンモスさんをタッチしよう!」と指示もラクにだせます。

その他更衣室なども清潔で、子どもだけがやるなら、500円です。
雑誌読んでドリンク飲んでまったりしつつ子どもを遊ばせられ、更に言えば日焼けしないw。

今回は私もやってみたのですが、始めて5分くらいで「壁を登る休日もあってもいい……」とあっという間に迎合し、気づいたら壁を登る恥ずかしい姿を息子に携帯のカメラで撮られ(すぐ消去、だってがに股なんだもん)楽しんでいました。私体を動かすことが大嫌いなのですが、ボルダリングって、「ピンクのシールが張ってあるでっぱりだけを掴んでゴールする」みたいなルールが正式みたいで、パズルっぽく遊べるのがよかったみたいです。

とは言え終わった後は尋常でない眠気が襲い、飲食店で夫と二人で無言のままiPhoneをいじるという、知り合いに見られたら軽く心配されるシチュエーションになり、這うようにして帰宅しました。きょーはストレッチ多めで寝たいと思いまする。

キリスト教と幼児教育

最近は息子の幼稚園探しに奔走中です。
またも軽くやりすぎてます(はあと)


正直特に年少なんて、どこも一緒……っていうか動物から人間への調教に過ぎず幼稚園ごとの特色なんてでるわけもないという事実を実感しつつ、それなりに先生や園長先生の思い入れや保護者の方のカラーもございますので、やっぱり調べるだけの価値はあるのかなぁないのかなぁとビールを片手に思いにふけっています。


日曜に教会が併設されている某幼稚園に行ってきました。
バザーだったのでかき氷を息子と食べていると、信者のおじさま2人(酔っぱらい、娘やお孫さんがその幼稚園出身者)の「余は如何にして基督信徒となりし乎 」を伺いまして、まぁ私のおじさんに話を聞きビリティは高こうございますので、色々裏話を伺いつつ、やっぱりきっかけは娘さんやお孫さんが幼稚園に入ったことで入信し、「やっぱり、キリスト教って(ざっくり)門戸が開かれて誰でもきていいよっていうのがイイ」とか「バザーといってみんなでお酒を飲みながら楽しめるのがイイ」など若干不信心なこともおっしゃっていらっしゃいましたが、「おとうさんが楽しんでる」っていうのはよい園なんだろうなぁと思いました。


宗教のことは分かりませんが、幼児教育に付いては、キリスト教がベースになっている、というのは結構いいなと最近思っています。

  • ひとつは自由のための自律が身につきそうなこと

日本のお行儀系幼稚園はどうしても「(大人にとって)理想的な子ども像」が画一的になりがちです。前もかいたよーなきがするけど「躾がキチンとされている子」と「(一部の)大人が理想的だと思う子」は一見同じように見えるけど違います。分かんないけど日本人が同調しまくると自然に「理想的だと思われる子像」が一つにまとまってきちゃって、だから誰もあんまり違和感に思わないけど、実はすごく多様性を排除している結果になってしまっている気がするの。キリスト教系の幼稚園に行くと本当に人種とか障害のあるなしとか性格とか違っていてもそのままでおk、皆神様の子供です、と。またまたネタだろう!と思ってかかったけど、どうやら本気。違っているからこそマナーを守ろうねという方向性はいいよなぁ。

上と矛盾してるんですけど、古今東西基本的にダメなものはダメっていう事柄……やれ生き物を殺すななんだかんだっていうこととか……「なんで?」って疑問を持つのはスバラシイと思いますけど…もう何万年もそういうことになってるので「そういうもんだ」と思っていた方が時間のロスが少なくて済みますよね。あと「なんでカエルは緑色なの……?」とか……。いちいち血管ぶち切れそうになりながら口角泡を飛ばし説明するより「だって神様がお気に召さないからウフフ」「だって神様がそうおつくりになられたからウフフ」と……母になることで捨ててしまいがちな「天然風味のゆるふわモテ感」もキープしつつ子育てできそう……ラクチン!


ただデメリットとしては、やっぱキリスト教ならではのローカルルール(日曜はお祈りとかあと怖いセリフのお祈りの文言ex:死んだの死なないだの)は気になりますよね。あとどう見ても教会のスペースが大きすぎて園舎や園庭が狭そう……。

図書館!おかしいって!

最寄のM黒区区民図書館のラインナップがおかしい。

最近良く行くのだが、あまりテンションが上がらず帰ってくることが多いので何故か考えてみたら、

  • 品揃えがマニアックすぎる

ということが分かった。まぁずっと図書館業界で働いていればちょっと外して通ぶりたいのもよく分かるのですが、普通にノンタンとか、「ぐりとぐら」とか、せなけいことか読みたいのーーー! 

あるのはアニメを最悪に劣化させ書籍化した絵本、「大塚愛物語」、重く暗い外国の絵本……みたいな……。

著者の親戚などのリクエストが殺到しているパワースポット的図書館なのか?と思いつつ、その中でも当たりが引けるとすごく嬉しいのだが、貴重な時間を無駄にしている気もする難しい図書館です。

図書館は公共性も大事だが、やはり識者がセレクトするという面も大事なんですよね。小規模だが臨川こどもの図書館はラインナップが秀逸で。また一番バランスがいいのが、子育て支援センター内の100冊有るか無いか規模の貸し借りができる絵本コーナー。数の制限がある、というのもやはり大事なようです。

そんなこんなで最近よかった絵本を紹介します。

ハロウィーンのおばけ屋敷

ハロウィーンのおばけ屋敷

そんななか最近の息子が頑張って探した図書館のヒット作。
英文和訳の懐かしいぎこちなさの中に、おばけ屋敷というよりはゴミ御殿の恐ろしさを痛感する一冊。うちの息子はこの本で汚い部屋=おばけがでるという紐付けができたようです。そこそこ数の勉強にもなります

  • そらまめくんのベッド

そらまめくんのベッド (こどものとも傑作集)

そらまめくんのベッド (こどものとも傑作集)

なんだかんだ名作が売れ続ける絵本業界ですが、やはり新しい才能も発掘して行きたい。果敢に攻めるもののだいたい外れます。しかしこれはあたった。もはや名作の仲間入りですが、色鉛筆の色彩が優しい一冊。

  • はじめてであうすうがくの絵本

はじめてであうすうがくの絵本セット 全3巻

はじめてであうすうがくの絵本セット 全3巻

これはナイス頂き物です。私が読んでかなり面白い。日本人1億3000万人中、3億人くらいが「俺は(私は)小学校までは(中学までは)数学得意だったんだよなー」とか言ってると思いますが、そういう人もこれを愛読してたらきっと高校まで数学が嫌いにならなかったんじゃないかと思います。数学的なものと文学的情緒が見事に融合しています。世の中の全ては数学で説明がつくというロマンティックな言葉を(けっ、と思わずに)素直に味わえる3冊。