立志伝中
花王の元社長が亡くなったと、ぷらぷらニュースをネットサーフ(死語)していて知りました。
http://www.iword.co.jp/iword/s97_4.html
この人、会ったことはないけれど、父方の祖父のいとこか兄弟だったらしい。(うちの祖父は入り婿で、あたしは旧姓を知らない)
そしてそのいとこ同士には、今の慶応義塾工学部を創立した藤原銀次郎という人もいて、若い頃は3人で堆肥を肥溜めからもっこに担いで運んでいたらしい。
http://www.nikkei.co.jp/news/okuyami/20060623MS3M2300123062006.html
銀次郎さんは、その途中、
「東京に出て立身出世をして……」なんて夢を語っていたそう。
他の二人は、そんな銀次郎さんのことを
「肥を担いでいるお前がそんな夢みたいなことを」とバカにしていたら、
「燕雀いずくんぞ鴻鵠の志を知らんや!」
【意味】ああ、ツバメやスズメのような小鳥に、どうして大鳥の志がわかろうか(、いやわからない)。
と言われたんだって。
いい話だと思いきや、うちの先祖がディスられたっていう話なのですが、そんな夢を語る青年のうち、また長野の片田舎から、2人も昭和な実業家が生まれたというのはなかなか面白いことだと思います。
あたしもそのどっちかの孫だったら良かったのにーみたいなー。
そして両方とも派手なところもなく後進の教育などに力を尽くしたところに好感がもてます。
長野県は、昔は「教育県」なんて言われていましたが今は全国テストの点数が下から2番目というていたらくです。
今の、遊びも勉強も要領よくという風潮ではダメなのです。地味にこつこつ、冬の寒さに耐えながら虫や葉っぱやそばを食い蛍の光窓の雪でがんばる、そんなスタイルが県民性に合っているのだと思います。パンより米、サッカーより野球、ゆとりよりモーレツということで、いつか子供が生まれたら、殺されない程度にスパルタで教育したいと思います。