デジタルな雑誌

雑広協の冊子を読んで思ったこと。

広告会社、PR会社の人が新商品を編集部に持ち込んで感想を尋ねることがある。そのときに「うちの読者はこんなの買わないよ」と辛らつな品評をされることがある。
それは断言できるほど読者と真剣に向き合っているから。
また、これらの意見をクライアントにただで提供するのは勿体無い。もっとビジネスとして考えるべき。

あるある。読者(ユーザー)に対して本気で向き合うことは、編集にとって大事なこと。これが新商品などにも応用されてる。よくPR会社の人に「これはうちとは違いますね」っていいます。
PR会社などの人は、それっぽい雑誌の中から自分のノルマに合わせてピックアップしているので、「本当に読者に合う商品か?」は内部の人にしか分からない。ターゲット対象者を何人か選んでリサーチするよりも、もしかしたら効率が良いかもしれない。

雑誌とインターネットの親和性。印刷をアウトソースしているのがネック。販売網を自社で維持する必要が。また雑誌社の本質は卓越したコンテンツメーカーであること。(情報の早さだけで勝負するのではなく)メディア環境の変化への対応力はあるはず。

コンテンツメーカーとしてのクオリティをどうやってそのままインターネットに持ち込むか? またどう稼ぐか。ネットという媒体を嫌がる大先生も多い。また、色んな意味でゆるくなりがち。成功してるのは?エルオンライン?

デジタル雑誌へ飛び込むことを躊躇させるのはテクノロジーに対する不安感、知識のなさ

いとこのような業界だけれどもその溝は果てしなく大きい。ネットの人(ウェブマガジンの人)は、大体コンテンツのクオリティを突き詰めること、について甘い事が多い。少なくとも雑誌よりは甘い。雑誌の人は果てしなくデジタルの知識がない。

編集者とは……「原稿をとらなければいけない」なぜか。簡単に書いてくれる人ばかり集めていたら雑誌は輝きを失う。なかなか書いてくれない人に頑張って原稿を書いてもらうことが大事。確かに確かに。『雑誌記者』という本より、らしい。

新興雑誌、ウェブマガジンがにありがちなゆるさ……どこかフリーペーパーっぽく見えてしまうのは?何故か?と聞かれたらよく分かんないけど、こういう考えが抜けてるからというのも一因かも。企画を組み立てる。文章を書く。当たり前のこと。さらにそれより先には?