ロハスブランドは無印良品を越えられるか

みなさんこんばんは!

2005年、日経MJで流行語大関を取ったにも拘らず、いまや(笑)っぽい雰囲気が出てしまったマケーティング用語「ロハス」。
まあ言葉は薄ら寒くなろうとも、わたしは今後とも積極的にロハスな消費を続けて行くので問題がないのですが。


本来は別に形容詞でもないこの言葉を、名前に付けてしまった企業なんかも多いんですが、どうもぬるい。てゆうか言っていい?ださい。既存のエコ企業もださいんだよ!この辺もあまりブレイクしなかった理由なのかもしれない。

ふとデザインとかブランドとか考えていて、思ったのが、日本で唯一ロハス的な企業として成功をしているのは、「無印良品」だということです。

生成りっぽい布がイケてるとか、形は揃っていないけど別に美味しいし使える割れせんべいなどの「割れモノ」の提案とか、いかにもロハス志向の人間のハートをくすぐり倒すコンセプトを、圧倒的なデザインで見せるという。

デザイン? そうそう。

アノニマス(匿名)的なデザインと思われていがちな無印良品は、実はすべえデザイナーがコンセプトデザインをしているのはご存じのとおり。

・表立って公表されてはいないものの無印良品の製品デザインには様々な著名デザイナーが関わっている。プロダクトデザインでは深澤直人、エンツォ・マーリ、ファッションデザインでは山本耀司、無印の家プロジェクトでは建築家の北山恒難波和彦空間デザイナー吉岡徳仁などである。
・全体のアートディレクションは故田中一光に代わりグラフィックデザイナーの原研哉が務めている。

wikiより。深澤直人吉岡徳仁って……auデザイン携帯かよ!
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%89%AF%E5%93%81%E8%A8%88%E7%94%BB

パルコ出版(かな?)から出てた初期のコンセプト写真集の鬼気迫る感じとか、今の目でみてもかなりのイケてる具合です。

蛇足ながら今若干無印良品がイケてないっぽいのは、初期の頃よりデザインがぐだぐだになってるからだと思うなあ〜。なんか、シンプル&モダン「っぽい」デザインの外面だけなぞってて、ちょっと詰めが甘いっていうか。
「これ無印っぽいっしょ」と思ってテキトーに作ってない?っていう。のがですね、ちょっと魅力を減らしてる。もうちょっとあと少し値段高くていいから質を高くしてデザインしてほしいなー。なんか色気がないのだ。あと、シンプルだからいいやと思ってお家に持って帰ると、やっぱ若干安っぽいです。素材感が。



まあそんな感じで90年代の爆発的ブームの頃から、(不況もあり)ジャパンの民は無印良品ロハス的モノの見方に慣れて来たんだけど、せっかく無印さんが残してくれた手がかりーロハス志向の人が望む知的サプライズ感、デザインの好みーなんかのノウハウが生かしきれてない! まあ迷走ですよね……。

もう一個、西海岸サーフ&セレブファッション的デザイン感なんかもあるんだけど、それも今イチ成功してるの見た事ないかな。